誰より優しいキミだから②【iwfk】 (ページ8)

今日:1 hit、昨日:16 hit、合計:67,250 hit

アピールページ8

黄side

ふっかが買ってきてくれたケーキを堪能しながらふっかの様子を伺う。

なんか難しい顔をしていつもなら俺が視線を向けるとそれに気づいて微笑んでくれるのに全然気づいてくれない。

黄「くうん…」

紫「あら、ケーキ食べ終わったの？」

ふっかのそんな表情も見たくないし俺の事見てくれないのも嫌。

こうなったら嫌でも見てもらおうと狼の姿になって全身で構ってよアピールをするとやっと俺の事を見てくれた。

紫「もう怪我も大丈夫そうだな」

怪我は完全に治って毛もちゃんと生えてきた。

ふっかが俺の怪我が治ったのを確認して嬉しそうに笑うから俺も嬉しくなる。

だけど怪我が治ったってことはふっかと一緒に居られる時間が減るかもしれない。

そう思うとやっぱり素直には喜べなくていっそ治らなければいいのにとすら思ってしまう。

こんなことを思ってるなんてふっかにバレたらきっとまた悲しい顔をさせてしまう。

紫「あとになったりしなくて良かった」

仕事上脱ぐこともあるし何よりあとなんて残ったらふっかがそのあとを見る度に悲しむだろう。

残らなくて良かったと思う反面いっそ残ってくれればそのあとを見てる間はふっかが俺の事を思ってくれるのになんて自分でもやばいなと思うような考えが頭によぎる。

ねえふっか、ふっかは俺がこんなことを考えてるって分かっても一緒に居てくれる？