誰より優しいキミだから②【iwfk】 (ページ5)

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餌付けページ5

紫side

照は少しずつ元気になって、それに比例するように人間でいる時間が長くなっていった。

紫「照、あとこれだけ食べよ」

もうとっくに自分で食べれるようになってるくせに食べさせてと甘えてくる。

でっかい狼だけど小さい子犬を餌付けしてる気分。

紫「俺、ちょっと事務所に行ってくるね」

黄「やだ、一緒に居て」

そして何故かものすごく甘えたになって俺の姿が少しでも見えないもんなら呼んでくる。

そのくせ俺の代わりに他の誰かに一緒に居てもらってもそいつは拒否。

黄「ふっか…」

全身で俺にすり寄って少しでも他の誰かが近づこうとしてくれば威嚇するみたいに近づけようとしない。

紫「まずいかもなあ…」

一人になろうとしてないのはいいけど俺以外を寄せ付けないのはなあ…。

紫「ちょっとだけだから、ちゃんと帰る時連絡する」

そう言って俺の洋服を渡して事務所に向かう。

照の傍にいられるように仕事はセーブしてもらってるけどいつまでもこのままじゃ居られない。

今後のことをメンバーと滝沢くんと話し合わないと。
と言ってもあまりゆっくりは出来そうにないけど。

紫「行ってきます」

黄「行ってらっしゃい…」

小さな声だけど確かに行ってらっしゃいって聞こえていつもよりは少しだけ安心して家を出ることが出来た。