誰より優しいキミだから②【iwfk】 (ページ4)

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願いページ4

紫side

意識があるのかもないのかも分からない中で照は一生懸命身体を動かして俺のことを求める。

それが嬉しくて看病に必要なこと以外は何もかも放り出して照の傍に居続けた。

紫「っ…照が無事で、よかったっ…」

照の頭を膝に乗せて撫でているとこうして戻ってきたことに安心して涙が溢れてきた。
すると照は頭をあげて俺の頬を舐めてくる。

そんなことされたら余計に涙が溢れてきて止まんないだろ。

今回のことが照の心にどれだけ影響を与えただろう。

やっと近付けたと思ってめちゃくちゃアプローチされたと思ったら突き放されて…。

きっと突き放されたのはあの家族が原因だろう。
俺がそう思いたいだけなのかもしれないけど…。

やっと開いてくれていた心の扉をまた前みたいに固く閉じて欲しくない。

紫「照、大好きだよ…」

照のふさふさの身体に顔を埋めて呟いた。

誰よりも優しくて、優しいから人と距離を取る照。
そんな照だから俺は好きなんだよ。

そんな照だから一緒に居たいと思ったんだよ。

紫「お願いだから、一人になろうとしないでね…」

番にしたいなんて言ったんだから責任取れよバカ。
俺は狼以上に一途でしつこいんだからな。