誰より優しいキミだから②【iwfk】 (ページ3)

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2人だけの世界ページ3

黄side

身体中が痛くてだるくて熱くて、死ぬんじゃないかってくらい身体が重い。

黄「くぅん…」

心細くて鳴いて助けを求めたら大好きな優しい手が俺を撫でてくれる。

黄「きゅーん…」

痛む身体を頑張って動かして手にすり寄るとそっと頭を持ち上げられて柔らかい何かに頭を乗せられた。

これ知ってる、大好き…。

？「大丈夫、大丈夫だよ…」

誰？知ってる、大好きな声…。
ずっと、ずっと会いたかったの…。

もっと撫でて？
撫でてくれると身体の痛みが和らぐ気がする。

起きてるのか寝てるのかよく分からないぼんやりとした意識の中で大好きな温もりを感じてすごく幸せな気分。

？「っ…照が無事で、よかったっ…」

泣いてるの…？

泣かないで？
キミに、キミにだけは笑って欲しいんだ。

誰かなんて分からないけどただそう強く思って頑張って頭を持ち上げて頬に流れる涙を舐める。

黄「きゅう、きゅう…」

？「ありがとう…」

まるで世界に2人だけみたいなそんな気持ちになる。
いっそこのまま2人だけの世界で居られたらいいのに。

？「早く元気になって」

嫌だ、元気になんてなりたくない。
元気になったら2人だけの世界に居られなくなるのに。