愛 ページ19
紫side
朝から想いが通じあった喜びでいっぱいだったけどちゃんと話さないといけないことがあるんだった。
紫「ねえ照、なんで俺のこと無視してたの？」
朝ごはんを食べたあとコーヒーを片手に話し合うことになって俺が一番気になっていたことを覚悟を決めてぶつけてみた。
正直、直接的になにかしてしまったというような心当たりはない。
強いて言うなら仕事への復帰の話をしたことかなとも思うけどそうだとしてもやっぱり照の気持ちが理解しきれない。
黄「離れられなくなると思ったんだ…」
紫「離れる…？」
ついさっき離さないと言っていたやつとは思えないセリフにますます疑問が膨れていく。
黄「俺は男で、狼で、メンバーで…。
嫉妬深いしすげえ重いし人との接し方が分からないし、力のコントロールも下手くそで今までだって色んな人を傷つけて…」
紫「うん…」
そんなことないって反論したい気持ちもあるけど今は照の気持ちを聞くことを優先しないとダメな気がしてグッと堪えた。
黄「俺じゃ幸せにできないって思ったんだ」
そんなことない。
照は俺の事、たくさんたくさん幸せにしてくれた。
黄「でも、一緒居れば居るほど気持ちが大きくなって…離れられなくなるって…」
照への色んな気持ちが溢れて止まらなくて思わず照を抱きしめた。
愛しくて守りたくて俺は男だし子供なんて居ないけどまるで母親が子供を抱きしめるような、そんな気持ちだった。
黄「ふっかのこと、幸せにしたかっただけなんだ…」
紫「ばーか、俺の幸せは照と一緒に居ることに決まってんだろ」
俺のことを想っておるから離れようとしたなんて、照の不器用でまっすぐな大きすぎる愛を感じて胸がいっぱいになった。
俺の恋人は不器用だけどまっすぐで寂しがり屋のくせに人への甘え方を知らない強く気高い狼です。
Fin.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1421人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：湖蝶
| 作成日時：2022年9月16日 0時
