誰より優しいキミだから②【iwfk】 (ページ17)

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ソファページ17

黄side

ふっかに抱きしめてもらったところから自分の身体に血が巡っていくようなそんな感覚に襲われた。

抱き締め返したいのに、俺も同じ気持ちだよって言いたいのに人間の姿に戻れない。

精神的にも不安定だったし仕事にかまけてろくでもない生活をしていたせいだろう。

紫「照、もしかして人間に戻れないの…？」

しばらく抱きしめたあと身体を離したふっかがそう聞いてきて肯定の意味を込めて頷いた。

紫「ずっと戻れない訳じゃないよね…？」

黄「ワンっ」

紫「ずっとじゃないならいいや」

ふっかはそう言うとまた俺を抱きしめてわしゃわしゃと身体を撫でてくる。

それが気持ちよくてついつい尻尾が揺れるのを止められない。

そういえばここ、廊下だった。
俺はいいけどふっかの身体が冷えたらダメだ。

紫「照…？」

俺が身体を離したから少し不安そうになるふっか。
大丈夫って意味を込めて顔をひと舐めしてから部屋の中に入る。

身振り手振りでソファにふっかを座らせると膝枕をするみたいな体勢になってお腹を上に向けるとふっかは嬉しそうに撫でてくれた。

紫「照」

黄「ワン」

ごめん、ごめんねふっか。
多分俺はもうふっかのことを離してあげられない。

重い愛で縛り付けることになる。

だけどその代わり約束するよ。
ふっかのことを誰よりも幸せにするって。