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青椒肉絲 ページ8

貴方side

家に着いて中に入ると美味しそうな匂いがして一気に空腹感が高まった。




「すごく美味しそうな匂い。なんの料理かな?」




ダイニングテーブルに行くとそこには食べ切れるか不安なくらいにいっぱいの青椒肉絲が置いてあった。




桃「青椒肉絲作ったんだ!!
あのね、康二の…たまねぎも入っててすごく美味しいんだよ!!」




康二、さん?
当たり前だけど大介から初めて聞く名前。

誰だろってなったけど話してた感じからして触れない方がいい気がして深追いはしないことにした。




「えー、玉ねぎって珍しいね。すっごく美味しそう」


桃「すっごく美味しいよ!!
先お風呂入る?ご飯にする?」


「こんな美味しそうなものを目の前にして我慢なんて出来ないよ」


桃「すぐ用意するね!!」




大介はそう言うと青椒肉絲を温め直したりご飯をよそったりと2人分のご飯を用意してくれた。




「食べないで待っててくれたの?
先食べてても良かったのに…」


桃「Aちゃんと一緒に食べたかったんだもん」


「ありがとう。
よし、じゃあ食べよっか」


桃「うん!!」




2人で「いただきます」と言って食べ始める。




「ん!!すごく美味しいねこの青椒肉絲!!」


桃「でしょ?佐久間さんも大好きなんだ」




そう言って青椒肉絲を見る大介の表情はどこか寂しげで出会った時のような危うさを感じた。




「泣いていいよ」


桃「へ?」


「大介、無理に笑わなくてもいいよ。
私の前では無理して笑おうとしないで?」




私がそう言うとポロポロと涙を流し始める大介。
私は大介の隣に行ってそっと抱きしめた。




桃「あれ、なんで…?
泣けなかったのに…」




大介の言葉に胸が苦しくなった。

ずっと泣きたくても泣けなかったんだね。




「やっと泣けたね、いい子いい子」




そう言って頭を撫でると大介は抱きしめている私の腰に腕を回して声を上げて泣き始めた。

ずっと泣けなかった分の涙を吐き出すように。

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湖蝶(プロフ) - 優月さん» 教えてくださりありがとうございます😭元々大毅でかいていたものを直してるため何度か名前や口調を確認しているものの直しきれていなかったようで…助かりました🙏 (2022年12月7日 17時) (レス) @page31 id: 9eabd6c192 (このIDを非表示/違反報告)
優月(プロフ) - いつも楽しく見させてもらってます!「定番メニュー」の大介の名前が大毅になってるとこがあったのでこちらで書かせていただきました!これからも応援しています! (2022年12月7日 17時) (レス) @page31 id: c40eaafe2f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:湖蝶 | 作成日時:2022年12月6日 2時

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