桃色わんこ

沈黙 ページ48

貴方side

「メンバーのことを疑ってしまう自分が嫌ででも信じることは出来なくて...。
地獄のような毎日から抜け出したいって死に場所を探そうとしたそうです」


紫「死に場所って、そんなっ...」


「宛もなくさまよってるうちにダンボールを見つけてもういいやってダンボールに入って寝たそうです。
それを私が見つけて家に連れて帰り看病してそのまま…」




深澤さんは涙を流しながらキツく両手を握りしめたまま俯いている。
無理もない、自分の大切な人が死に場所を探していたなんて誰だってショックを受ける。


私は深澤さんが話し出すまで何も話さずに居ることにした。

そう簡単に受け入れられるようなものでもないだろうけど受け止める時間が必要だと思うから。




紫「俺、佐久間がこのまま帰っ来なくてもいいんじゃないかって思ってるんです」


「え…？」




長い沈黙が続いたあと深澤さんは衝撃的なことを言い放った。

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