桃色わんこ

非常識 ページ4

貴方side

混乱してた頭が少し冷静になって来て改めて思う。




「ねえ、もう一度聞くけど」


桃「くぅん？」


「おかしいこんなの非常識すぎる。
若い男の子のペットだなんてドラマでしか聞いたことない…」


桃「ちなみにそれ聞くのもう13回目。
それに今更やっぱ無理とかなしだよ？
佐久間さん保健所送りになんの嫌だもん」




どうやら佐久間さんは出ていく気はさらさらないらしい。
もう潔く諦めるか？


こんなの大家にバレたら何言われるか。

大家だけじゃない、同じマンションの人にバレたらもうマンション中の噂だ…。




桃「これからよろしくね、ご主人様！！」




もう無理だ、諦めよう…。




桃「ねえ、Aちゃんのこと教えて！！」




佐久間さんはキラッキラの笑顔を向けて聞いてくる。




「白雪A、28歳。
仕事はコンサルティング会社で働いてる」


桃「コンサルってことは出張多いの？」


「私の部署は出張は滅多にないよ」




出張が多い華形部署にいたけどセクハラ上司のせいで移動させられて今は地味なデスクワークが主な部署に異動になった。




桃「出張ないの！？やった！！」




そう言って喜ぶ佐久間さんを見ると、今の部署でよかったかもなんて思ったのは秘密。

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