桃色わんこ

膝枕 ページ16

貴方side

ご飯も食べ終わってお風呂にも入ってソファでまったり。
ちなみに大介は私の膝に頭を乗せて寝転んでる。

最近はできてなかったけど私の大好きな時間。


大介の傷んだ金髪を撫でる。




桃「Aちゃん、明日も早く帰れる？」


「明日は職場の人の送別会があるから遅くなるかも…」



桃「送別会…？」




大介は顔を険しくさせたかと思えば膝枕状態のまま私の腰に抱きついてきた。




桃「ダメ、送別会行っちゃやだ…」


「そういう訳にはいかないよ、お付き合いも大事でしょ？」




どうにかなだめようとするけど大介は私の腰に抱きついたままだお腹に頭を擦り付けるようにしてくる。




桃「絶対Aちゃん狙ってる男いるもん…」


「そんなわけないって、私より若い子いっぱいいるし大丈夫だよ」


桃「ダメなの！！
Aちゃんに彼氏出来たら俺…」




大介はそう言って抱きついてくる腕の力を強めてくる。




「彼氏なんて作る気ないしお酒も飲まないように頑張るから」




そう言うとやっと顔をあげてくれた大介。

大介は目をウルウルさせて不安気に「本当…？」って聞いてくる。




「本当だよ」


桃「Aちゃん可愛いから佐久間さん心配…」


「もう、そんなお世辞言っちゃって」


桃「お世辞じゃないもん！！」




三十路手前の仕事人間な私はもう久しく可愛いなんて言われてなくてつい可愛くない返事をしちゃう。




桃「Aちゃんは可愛くて優しいの」


「もう、そんな褒めても何も出ないよ」


桃「もう貰ってるもん、膝枕」




本当に大介は膝枕が好きなんだから。

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