縛って、解いて、結んで。【mmkj】 (ページ4)

今日:7 hit、昨日:35 hit、合計:131,917 hit

顔合わせページ4

桃side

新メンバーとの顔合わせの日、本当にたまたま人の通らない事務所の廊下で泣いている康二を見つけた。

なんだか一線を引かれているような気がしてどうすればそれを越えられるかと考えていた矢先のことで、理由も分からないけどただ傍に居たいと思って泣いている康二の傍に居た。

桃「大丈夫、大丈夫だよ康二」

何が大丈夫なのかも分からない言葉だけど根拠なんてなくてもこういう風に言葉をかけられるだけで力になることを俺はメンバーに教えてもらったから康二にも俺が教えたい。

橙「うっ…ふっ……」

声をあげる訳でもない、何か言う訳でもない。
だけど目が痛々しく腫れるくらいに泣き続ける康二。

ねえ、一体何があったの…？
康二をそんなにも悲しませるものは一体なに…？

俺はどうしたら康二を笑顔に出来るかな。

どれくらいか分からないけどそうしてるとポケットに入れてたスマホが鳴った。

桃「もしもし」

緑『あ、佐久間もう顔合わせの時間なんだけど』

桃「ごめん阿部ちゃん康二がちょっと体調悪いみたいで今休ませてるんだ」

緑『え、そうなの大丈夫？』

桃「うーん、しっかり休めば大丈夫だろうけど今日はちょっとダメかも」

康二は俺の腕を掴んで「大丈夫です！！」って言ってるけど無理させたくないし康二もこんな腫れてる目で顔合わせなんて出たくないだろうし俺と康二の顔合わせは明日にしてもらった。

桃「康二、今から佐久間さんと遊ぼ！！」

橙「へ…？」

そして俺は半ば強引に康二を連れ出してある場所に向かった。