縛って、解いて、結んで。【mmkj】 (ページ23)

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瞳ページ23

橙side

束の間の休息の後、またハードな舞台に追われる。

間で関西のみんなが来てくれたりするけどやっぱりあの同情の目が忘れられんくて最低限の会話をするだけ。

？「康二くん！！」

橙「みっちー！！」

名前を呼ばれて振り向くとみっちーがおった。

みっちーはまだ入所する前やったから俺の婚約者のことを知らん。
それでもやっぱり壁を作ってはいて、そんな俺にめげんとしつこいくらいに構いに来てくれる。

橙「みっちー久しぶりやな」

道「お久しぶりです康二くん」

橙「元気にしとる？」

道「はい！！」

みっちーと一緒に楽屋まで歩く。

橙「一緒に飯いこかって言いたいことやけど明日も学校やろ？」

道「そうやけどご飯行きたい…」

橙「東京来た時連絡くれたら連れてったるから。
俺が関西で行けそうな時も連絡するし」

そう言うとみっちーは「約束ですよ！！」と言って可愛く笑った。

そのあとも少しおしゃべりしてみっちーは帰って行った。

橙「やっぱり可愛ええなみっちーは…」

みっちーには俺みたいな想いなんてせんと幸せになって欲しいな…。
あかん、お墓参り行ったせいか感傷的になってるわ。

紫「康二があんな風に関西の人と話してるの初めて見た」

橙「みっちーは特別やから」

同情の気持ちなんて一切ない純粋で真っ直ぐな瞳を俺に向けてくれる。

それがどれだけ俺を支えてくれてたか。