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責任 ページ15

黒side

康二くんに避けられてる。

顔合わせの日、運命の番だってすぐに分かって番になろうって気づけば言ってた。


だけど断られて結局その日は康二くんが体調が悪いからって顔合わせもなくなって…。

次の日会えると思って行ったらことごとく避けられて今もずっと避けられてる。


運命の番なのになんでって悲しくて、少しでも誰かと話してると俺のなのにってムカついて、どうしたらいいかも分からないまま目で追うことしか出来ない。




緑「目黒、ちょっといい?」




相変わらず避けられて沈んでると急に阿部くんに呼び出された。




緑「急にごめんね、康二のことなんだけど」


黒「はい…」


緑「佐久間伝いで少し聞いたんだ。
目黒と康二、運命の番なんだってね」




まさか阿部くんに知られてるとは思わなくて動揺してると阿部くんはそんな俺なんてお構い無しに話し続ける。




緑「康二は誰とも番になる気はないんだって」


黒「え…?」


緑「なんでなのかは分からないけど決意は固そうだって佐久間が言ってた」




誰とも番になるつもりはない。

俺だから拒絶されてる訳じゃないと分かって少し安堵したけどその言葉は俺には望みがないと言われてるのと同じで…。




緑「目黒の気持ちが知りたいんだ」


黒「俺の、ですか…?」


緑「うん。目黒は康二と番になりたいの?」


黒「なりたいです。康二と番になりたい」


緑「それは、康二が運命の番だから?」




阿部くんの質問に胸を貫かれたような気がした。
そうだ、俺はなんで康二くんを番にしたいんだろう。

康二くんと番になりたくて、康二くんじゃなきゃ嫌で…それって運命の番だから…?

俺は康二くん自身のことをどれだけ知ってるんだろう。




緑「運命の番がどうかは出会ったことがない俺には分からない。だけど一人のアルファとして番を持つことの責任の重さは分かってるつもり」


黒「番を持つ、責任…」


緑「番になることに反対はしないよ、運命の番ならなおさらね。今みたいに2人がギクシャクしてたらグループとしてもよくないし」


黒「はい…」




俺は運命に振り回されて康二くん自身を何一つ見れてなかった。
こんな俺じゃ番になんてなってもらえるわけがない。

康二くんと向き合いたい。
運命の番とか、アルファとしてじゃなくて一人の男として。

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結人(プロフ) - まじ好きです!!話の続き楽しみにしてます!! (2022年8月12日 1時) (レス) id: bbd42340db (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:湖蝶 | 作成日時:2022年5月1日 6時

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