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桃side

メンバーにバレたって分かってからはじめて顔を合わせる日。

グループLINEとかは怖くて開けなかったからどんな反応か本当に分からなくて怖い。

ずっと阿部ちゃんに手を繋いでもらってなんとか楽屋前まで来たけど怖くて中に入れない。





緑「大丈夫だから、ね?」


桃「うん…」




俺がそう返事をすると阿部ちゃんは扉を開けて中に入っていった。

俺も意を決して阿部ちゃんの後をついて行って中に入るといつもなら聞こえてくる挨拶がなくてシーンとしたまま。




桃「うっ…ふぇ…」




気持ち悪いって思われてるんだって思って思わず涙が溢れてくる。




橙「あわわ、泣かんといてえや」


白「なんか佐久間くん今日バブくない?可愛い」




康二が駆け寄ってきて涙を拭ってくれるしラウは可愛いって言って抱きついてきて頭を撫でてくる。

あれ…?気持ち悪がられてたんじゃないの…?

恐る恐る周りを見渡せば2人以外のみんなも笑顔で俺の事を見てる。




桃「ふぇ…うああああああっ…」


橙「わっ!?もう佐久間くんどうしたんよお」




安心して余計に泣いちゃったら阿部ちゃんがよしよしってしてくれたからぎゅっと抱きつくと途端に冷やかしの声が上がる。




青「うわ、今のあざといぞ」


紫「佐久間泣きすぎ笑」


白「なんか、やっぱり犬だね」




メンバーの冷やかしも恥ずかしいけど今は安心材料のひとつでずっと気を張ってたのが緩んでいく。




緑「ね?大丈夫だったでしょ?」




だけどやっぱり何よりも阿部ちゃんがそう言って浮かべる笑みが何よりも安心するんだ。

Fin.

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作者名:湖蝶 | 作成日時:2021年11月15日 3時

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