秘密【誰より優しいキミだから】 ページ26
黄side
紫「あのさ、メンバーのことなんだけど…」
ふっかと恋人になって数日が経った頃、ソファでまったりしてるといきなりふっかがメンバーのことを話し始めた。
ふっかの様子が真剣だったからこれは俺もちゃんと聞かないとって体勢を整えて向かい合う。
紫「実はメンバーのみんな、照が狼だって知ってるんだ」
ふっかから言われたのは予想もしていなかった言葉で思わず頭が真っ白になる。
黄「い、いつから…?」
何も考えられない頭で必死に色々考えて行き着いたのはシンプルな疑問だった。
紫「照がお兄さんとお父さんにされてボロボロになって、病院に連れていった時…」
それじゃああの時はもう知ってたの?とか色々な疑問や驚きに襲われる。
紫「今まで隠しててごめん。
話すタイミングをずっとなくしたままで、ちゃんと話さなきゃってずっと思ってたんだ」
そう言ってふっかは頭を下げてきたけど別にふっかに対する怒りとか不満はひとつもない。
そりゃ隠せるわけないよなっていうやけに冷静な気持ちと戸惑いや不安でいっぱいなだけ…。
紫「照…」
黄「ふっか…」
紫「みんな照のことを怖がったり気味悪がったりしないよ」
ふっかの言葉が嘘じゃないことはちゃんと分かってるんだ。
実際俺が知らなかっただけでみんなが俺が狼だって知ってる状況でだって会ってるんだから。
だけど、だけどやっぱり…。
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作者名:湖蝶 | 作成日時:2021年11月15日 3時