仕草【甘えたいキミと甘やかしたい俺の話】 ページ25
黒side
俺の恋人の可愛いところは数え切れないくらいに多い。
人間の姿はもちろんうさぎの姿も可愛くてあげたらキリがない。
なんてまあ本人には言わないけど。
そして俺が特に好きな可愛い仕草がある。
黒「台本でも読むかなあ」
わざとらしくそんなことを言ってソファに座って適当に台本を広げる。
もうあらかたセリフも覚え終えてるから読むふりだけして康二を観察する。
最近は仕事で人間の姿で居ることが多いから家ではうさぎでいることが多いんだけどうさぎの姿で俺の傍に近寄ってきた。
隣にちょこんと座ればじーっと見つめてくる。
黒「……好きです、付き合ってれませんか…」
そんなシーンなんて本当はないけどそれっぽく呟いてみれば明らかに動揺しててそれが可愛くて思わず笑いそうになるのをこらえる。
すると今度は近づいてきて俺の膝を前足でトントンと叩いてくる。
黒「んー、どうしたー…?」
台本に目を向けたままそう答えると今度は膝の上に乗ってきて手にすり寄る。
これこれ、この全身を使って甘えてくる仕草が好きなんだよな。
黒「そんなに撫でて欲しいの?」
台本を閉じてそう言うと嬉しそうにぴょんぴょんして胸にすり寄ってくるのがまた可愛くて、子の姿が見たいからついつい意地悪しちゃうんだよなあ…。
Fin.
秘密【誰より優しいキミだから】→←匂い【寂しさにサヨウナラ】
911人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:湖蝶 | 作成日時:2021年11月15日 3時