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赤side
翔太に威嚇されるのが思ってるより何倍も辛くてついため息が漏れる。
メイク「さっきからため息つかれてますけど何かあったんですか?」
赤「あ、すみませんつい…」
メイク「こちらこそすみません。
全然大丈夫なんですけどなにか悩まれてるのかなって」
赤「実はここ数日飼い猫の様子がおかしくて…」
どうやらこのメイクさんも猫を飼っているらしくて親身に話を聞いてくれた。
メイク「なるほど…。
それもしかしたら転嫁行動っていわれるものかもしれませんね」
赤「転嫁行動…?」
メイク「はい。
原因とか色々あるらしいんですけど分かりやすく言うとストレスとかで心が葛藤してる状態の時に八つ当たりしちゃう、みたいな感じです。
窓の外に野良猫が見えて自分のテリトリーを守りたいけど攻撃できないどうしようってなって別のものにあたるみたいな」
赤「なるほど…」
つまり翔太がこうなってる原因はあの猫ってことになるのか…。
メイク「今その子は自分のテリトリーに知らない猫が入ってきてすごく不安なんじゃないですかね。
ちゃんとゲージだったりで安心出来る場所を作ってあげたりして気にかけてあげてください。
深刻になると解決に時間がかかったり最悪一緒に暮らせなくなっちゃう、とかもあるらしいので」
メイクさんに言われて確かに翔太への配慮が足りなかったかもしれないと思った。
猫の世界がどんなものか分からないけど確かに翔太はあの子のことを嫌だと言っていたし…。
あの威嚇が翔太の訴えならちゃんと受け止めてあげないと…。
赤「ありがとうございます。
自分でも調べてちゃんと対策してみますね」
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作者名:湖蝶 | 作成日時:2021年11月15日 3時