獣耳短編集 (ページ17)

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猫じゃらし【素直になれないキミが好き】ページ17

赤side

メンバーに猫だって話してから楽屋でも時おり猫っぽさを見せるようになった翔太。

甘えい時は甘えるしほっといて欲しい時は一人でスマホを触ったり。

あと寝る頻度も高くなったかな。

緑「な、なに…？」

楽屋で阿部が勉強をしてるんだけど何故かその手元をずっと見つめる翔太。

青「な、なんでもない…」

緑「いやでもそんな見られると集中出来ないっていうか…」

阿部がそう言うと翔太はバツが悪そうに顔をそむけて俺の方に来た。

阿部は頭に？を浮かべてもう一度勉強を再開したんだけどやっぱり視線は阿部の手元に。

赤「なんで阿部の手元そんなに気になるの？」

責めたりしてないよって分かるように出来るだけ優しくそう聞くと翔太は「だって猫なんだもん…」って拗ねるように言った。

少し考えてやっと翔太の言いたいことが分かったから俺は充電ケーブルを翔太の目の前で垂らして揺らしてみた。

すると翔太はその揺れてる充電ケーブルに釘付けになる。

それが面白くて揺らすだけじゃなくて色々動かしてみたら顔を動かして見ながら手をグーにして猫パンチみたいにしてきて可愛い。

白「ははっ、しょっぴーめっちゃ猫だ」

桃「楽しそーう、佐久間さんもやりたい！！」

そんな俺たちの様子を見てみんな集まってくるから翔太は顔を赤くして「うるさいっ！！」って言うと俺に抱きついて顔を隠す。

赤「今度猫じゃらし買ってあげるね」

青「涼太まで…」

恥ずかしがって拗ねてる翔太が可愛くてちょっとからかうと余計に拗ねちゃってそのあとご機嫌をとるのが大変だった。

翔太の新しい一面を知れて胸がときめいたのは俺と君だけの秘密ね。

Fin.