獣耳短編集 (ページ14)

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青side

用意が整ってみんなでテーブルを囲む。

紫「おし、じゃあ食べるか。
舘さんと康二、了解作ってくれてありがとう。
いただきます！！」

「「いただきます！！」」

やっぱり涼太の飯はうめえ。
ほぼ毎日食べてるけど毎回思うもんな。

赤「はい翔太、これ食べたいんでしょ」

青「サンキュ」

食べたかったけどちょっと距離があってどうしようかと思ってたら涼太が何も言わなくても分かって取ってくれた。

緑「ああ、ゆり組い…！！」

桃「阿部ちゃんしっかり！！」

そんなやり取りを横目に涼太が取ってくれたおかずを口に運ぶ。

青「うわっ！！」

白「でた、しょっぴーのうわっ！！」

青「いやこれマジでやべえ」

これは盛りなしで毎日食える。

これから一生ひとつの料理しか食えないって言われたらこれ選ぶレベル。
…いや、涼太の料理なら全部そうか。

って何ひとりでボケてツッコんでんだよ。

橙「しょっぴー俺の青椒肉絲も食べてやあ」

青「あ、遠慮しときまーす」

橙「なんでなん！？」

紫「まあそう落ち込むなよ、俺が食ってやるから」

橙「あ、ふっかさんは大丈夫でーす」

紫「おい！！」

こうやって見ると仕事の時もプライベートの時もマジで変わんねえな俺たち。

康二とふっかがまだ騒いでるのを横目に青椒肉絲を口に運ぶ。

青「うま…」

康二のママ直伝の青椒肉絲味が濃いめでめっちゃ美味いんだよ。

美味くて黙々と食べてると涼太が「これも食べて」って言って俺の皿に別のおかずを置いた。

赤「俺以外の人が作った料理をあんまり美味しそうに食べられると妬いちゃうな」

周りに聞こえないように耳元でボソッとそう呟くんだからほんとズリい。