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名取side
午前中の途中から藍沢先生が起きた時に感じた違和感は確信に変わりつつあった
そしてまた、確信に一歩近づく出来事が、藍沢先生が藤川先生の昼のご飯の誘いを断ったこと
いつもなら多少は嫌な顔をしてもなんだかんだで一緒にご飯に行くし…
なんて考えていたら藍沢先生が立ち上がって、医局から出て行った
どこに行くのだろう…
疑問に思ったが5分程しても戻ってこなかったら探しに行こう
多分、あの人体調悪いから
藍沢side
人気の少ないところを探して1番最初に思いついた場所は通路だった
やっとの思いで人気の少ない通路にたどり着くと足の力が一気に抜けたように壁にもたれかかってしゃがみこんだ
ズキンズキンと痛む頭。考えれば考えるほど痛くなる。俺はそれに耐えかねて視線を下に落とし、そのまま目を瞑った
それから10分程して足音が聞こえてきて「やっと見つけた…」という声がした
その声とともに伏せていた頭をあげると名取がいた
名取「こんなところにいたんですね、ずいぶん探しましたよ」
「あぁ、悪い…」と言って立ち上がろうとしたら視界がグラッと揺らいで一度浮かせた腰をまた下ろしてしまった
名取「体調、悪いんですよね。しかも朝から」
「なんだ気づいてたのか、」
名取「まあ、白石先生が倒れていい出せなかったんですよね、?」
最初から言うつもりはなかったが白石が倒れて言いにくくなったのは事実だ、だが今それを言ったところでどうにもならないためその質問には答えず、「誰にも言わないでくれ、」とだけ伝えると名取は少しため息をついて
名取「そういうと思いましたよ。分かりましたけど、無理しないでくださいよ」と言った
そのあと2人で医局に戻った
名取side
俺はあれから5分しても戻ってこなかったため、藍沢先生を探しに行った
藍沢先生は人通りが多いところでは絶対に休まない。だから人通りが少ないところを中心に探し、5分くらいで壁にもたれかかってしゃがみこんでいる藍沢先生を見つけた
ほらね、体調悪いんじゃん…
俺は見つけてすぐに声をかけた。藍沢先生が自分の不調を自分で訴えるわけがないため他の人に言うなと言われるのは目に見えていた
会話していく中でやっぱり出てきたその言葉
もう少し頼ればいいのに、…
というか頼ってほしい…心配だし、
こんなこと、いつも俺は口に出さない。というか出せない。柄に合わないんだし、
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茜 - わたあめさん、リクエストします。藍沢先生が低体温症になる小説書いてください。あと、藍沢先生がネット民に叩かれて、統合失調症になるのもお願いします! (2020年6月6日 15時) (レス) id: 428de47700 (このIDを非表示/違反報告)
茜 - 面白かったです! わたし、こういう小説好きなので、また書いてくださいね。 (2020年6月6日 15時) (レス) id: 428de47700 (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ - ななさん、リクエストありがとうございます!作品が大好きと言っていただけて本当に嬉しいです!自分で書いてると不安しかないので…これからも頑張りますので、よろしくお願いします! (2019年3月26日 6時) (レス) id: 2eb53be325 (このIDを非表示/違反報告)
なな - わたあめさんの作品大好きなので楽しみに待ってます!後、難聴、目眩、頭痛はなるべく入れていただけると嬉しいです。 (2019年3月25日 22時) (レス) id: c38108b3ba (このIDを非表示/違反報告)
なな - リクエスト良いですか?藍沢先生が、何か(適当ですみません)ストレスが溜まってて難聴になったり、目眩が酷くなったり、頭痛がしたり(ストレスが原因なら、他に付け足してくださっても大丈夫です!)するお話がみてみたいです。よろしくお願いします。 (2019年3月25日 22時) (レス) id: c38108b3ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わたあめ | 作成日時:2019年3月9日 9時