雨露霜雪 (ページ27)

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『大倉くんは覚えるの早くて、教えるの楽しい』

大「いや、教えるの上手いだけやって」

すごい分かりやすい説明を受けて、理科もだいたいわかってきた。

大「明日もお願いしてもいい？」

安「えっ」

『うん、別にいいよ』

大「よかった。」

安「ほかの教科は僕教えるで？」

大「え、ほんま？」

ラッキーヤスの方が気楽に頼めるし、わざわざこの図書館まで来なくていいから一石二鳥やん♪

『じゃあまた明日ね。』

大「うん、ありがとう」

安「ありがとうね、」

安「……亮のとこよっていけるかな」

大「あー、ここからやったら近いもんな。」

荷物片付けて亮の寮にいく。

大「…ここに来てからずっと一緒におるよな」

安「僕ら？」

大「うん」

一緒におらんのってお風呂の時ぐらいじゃない？

だってヤス、トイレの時も扉開けたまんまやもん。

大「トイレの時は締めてくれてもいいんやけど」

安「開放感って大事やん？」

エレベーターに乗って上の方の階まで登り、

亮の部屋の前で顔を見合わせた。

安(なんか声聞こえる……？)

大(喧嘩？)

部屋の中からじゃなくて、1個上の階から。

「だから、お前がここ住んだらえぇ話やんけ！」

「ちゃうやん、俺3階に部屋貸してもらうねんから、そこで生活できる言うてんねん！」

「そんなん、光熱費もったいないやんけ！」

なんの話ししてるんや……

声的には、村上先輩と横山先輩。

安「仲ええなぁ……」

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