雨露霜雪 (ページ16)

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【番外編 ① 村上×横山】

村上家は元々、それほど大きな財閥ではなかった。

ただ、侯隆と勉強するのが楽しくて

お金の大好きな信五が家のお金が増える仕組みを侯隆と一緒に紐解いている時だった。

侯隆が、急に思いついた、とある案。

これがきっかけで村上家はみるみるうちに大阪を支配するほどの大きな財閥へと成長したのであった。

村「あのことはほんまに忘れられへん。

キミがおらんかったら今の俺はおらんし、
こうやってキミと一緒におられへんかった」

侯隆のあの一言がなければ、村上家は陽の光を見ることも無く夜逃げすることになっていた……という噂もある。

横「ヒナのおかげで俺は勉強出来るようになったからな。ヒナにめっちゃ感謝してんねん。」

そして侯隆は、中学2年生。まだ14歳にも関わらず、

村上家の経済を支える司令塔、司令案員として採用され、今も学校を通いながらその仕事をこなしている。

信五はそんな侯隆を支え、将来自分が働く時にしっかりした連携を取れるようにするため、

日々を過ごしている。

横「まぁ、って言うのは建前って感じやな」

村「まぁな。俺はキミと一緒におるだけで、

幸せやから。」

横「アホ、今そんなん言うなや」

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