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二十七頁目 ページ29

夕飯を食べた後。
現在8時30分、食堂に4人で集まり作戦会議の開始を待っていた。待つ、というよりも皆早く集まりすぎてどうしようかといった表情を浮かべているだけだった。

「……予定よりも皆早く集まったようだし、早めに終わるようにもう始めてしまってもいいかな?」
ノートンさんが沈黙を破るように話をすると、それを皮切りにウィラさんも口を開く。
「えぇ、早く終わらせて明日への準備を済ませたいもの」

イソップくんは鞄を机の上にどかりと置いているせいで表情やおろか顔も見えないが頭が上下しているので多分肯定、頷いているのだろう。

「私も賛成です」
「……じゃあ、まずゲームルールの簡単おさらいをしようか。認識の違いや把握漏れがあると後々支障が生じるからね」

そうして全員で持参したゲームルールの用紙に目を落とす。


『1.ゲームはサバイバーは4人、ハンターは1人で構成され、それぞれに課された目標の達成を目指す。』

『2.2つの陣営の目標は相反している。サバイバー陣営は3人以上の脱出で勝利、ハンター陣営はサバイバー3人以上の脱落で勝利となる。2名の脱落では引き分けとなる。』

『3.フィールド上に存在している7台の暗号機のうち、5台を解読すると通電状態となり脱出ゲートを開くことができるようになる。』

『4.サバイバー同士の状態、解読した暗号は通信機にて共有される。』

『5.ハンターに捕まると拘束される。拘束されると40秒のカウントダウンが始まる。5割以前に
救助できれば次拘束されても、5割からのカウントダウンとなる。5割以降の場合は次拘束されたら脱落となる。』

『6.ダウン状態では240秒のカウントダウンが進む。他人の手を借りなければ立ち上がることは難しい。時間内に立ち上がれなければ脱落となる。』

『7.脱出ゲート以外にも脱出ハッチが存在する。』


「これが大体のルールだね」
一通りノートンさんが読み上げた後、ウィラさんが手を挙げる。

「疑問があるわ。1人が脱落して勝った場合、その脱落した人は賞金が貰えるのかしら」
彼女が出してきたのはもっともな疑問だった。

「こちら側はチーム戦だし、もし3人貰えたのに1人だけ貰えないとなると、なかなかに酷ではないですか?」
脱落とはいえチーム戦。貰えないというのは不公平だ。おそらく貰えるとは思う。

「そうだね、万が一貰えなかったら3人分で山分けすれば良い」
「そうね、杞憂だったわ」
彼女は納得したようで安堵の表情を浮かべる。

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野菜 - 感想ありがとうございます!こんな褒められると思ってなかったので嬉しい限りです。引き続き頑張りますので是非たのしみにお待ちください! (2019年6月27日 16時) (レス) id: d6aefcc85a (このIDを非表示/違反報告)
saniwanotori(プロフ) - 背景推理からとても丁寧に物語を構成されていて読み応えがありました。不穏な描写の表現も天才的でドキドキしながら読ませて頂きました。こんなに面白くてとても素敵な作品に出会えて幸せです!切実に消さないで欲しいと思いつつ、続きを楽しみにしております (2019年6月26日 23時) (レス) id: 9faba28f95 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:野菜 | 作成日時:2019年6月22日 13時

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