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「なんでやねん！


冗談とちゃう、本気で言うとんねん。


お前にしか言うてへんし。


いつもいつも、本気で言うてんねんで、俺。」



いつもはヘラヘラしとるくせに


こん時ばかりは真剣な顔で



わたしの目を真っ直ぐに見つめた。



ドキリと跳ねた胸に


気付かないふりをするには、遅すぎた。




「崇裕、あか、ん」


なにもかも


遅すぎた。





「……ん、」



ガヤガヤと騒がしい居酒屋

やけど誰もが自分らの話に夢中で



触れ合ってしまった私と崇裕の唇に


誰も、気づいてへん。





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作者名：える | 作成日時：2017年6月13日 23時

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