Snow globeで過ごす日々は。 (ページ15)

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阿部side

Aの働くカフェは前々から気になっていたカフェで、

Aがここで働いていると知ってからは、度々足を運ぶようになった。

俺のお気に入りの席はここの名物の1つでもある手入れの行き届いた綺麗な庭が良くみえる…のと、

後は…

『ありがとうございました！またお越しください！』

Aの働いてる姿がよく見えるから(笑)

い、いや！あの！別に変な意味じゃないからね！？

この席から見るAは、Snow globeに居る時とはちょっと違って見えるんだよね。

新しいメニューをマスターに習ってたり、

花壇の花に水をあげるだけで楽しそうにしてたり、

コーヒーカップを磨いてる時の真剣な顔つきだったり、

俺以外のお客さんと会話してるのを見るのがなんか新鮮で…

え、なんか俺やばい奴みたいじゃない？(笑)

Aに気づかれてなければ……まあ、良いか(笑)

『…阿部ちゃん、お疲れ様！』

阿「うわっ！ビックリしたぁ…。」

『あ、ごめんね…？』((ｼｭﾝ

阿「大丈夫大丈夫！ちょっと考え事してて(笑)」

これは嘘ではないからね(笑)

『そうだったんだ。あ！これ良かったら！』

Aがテーブルに置いたのは…

阿「…苺のアイス？」

『惜しい！苺のシャーベット、新作メニューなの！

ぜひ感想聞かせて欲しいってマスターが(笑)』

阿「え！いいの！？ありがとうございます！」

マスターはカウンターの向こうでニコニコ笑ってる(笑)

阿「いただきます！……ん！美味しいっ！」

『良かったぁ～！マスター、良かったですね！』

.

思いがけず美味しいデザートまで食べれてすごく満足して

本を閉じ、会計をしにレジに行くと、

マスター「飲み物代だけで結構だよ」

阿「え、そんな！あんなに美味しいのいただいたのに…」

マスター「いいんだ。常連さんへのサービスだよ(笑)

その代わりと言ってはなんだが…

帰り道、Aちゃんを頼んだよ(笑)」((ｺｿｯ

マスターには全てお見通しだったみたい…(笑)