▽ ページ28
.
→
制服はジャケットは着用しておらず、シャツの腕を捲っていることもあるほど軽装。スカートは膝上15cm程とかなり短めているが、足が長いためそこまで短い印象は受けない。
首元はカラシ色のネクタイを着用しており、これまた豪奢なネクタイピンやチェーンの着いたカラーチップに彩られている。
足元は黒いヒールのあるサンダル。
【性格】
金馬の寮生らしく常に穏やかな笑みを湛えた博愛主義者。大抵のことには物怖じせず、また声を荒らげたり動揺したりということは滅多にない。感情の起伏が少ないとも言える。いついかなる時も穏やかで、滅多に怒らず、他者を思いやり、自然と相手を立てることが出来る生粋の金馬寮生と言えよう。
あまりに穏やかすぎて、ある一点を除いて彼女を怒らせることは至難の業とも言える。彼女自身のことを悪く言おうとも、なにか粗相をしようともだいたい笑って許してくれる。人の意見というのはそれぞれだよね。君に怪我がなくてよかった。エトセトラ。
優しすぎてむしろ恐怖を与えることすらあるだろう。どこか底知れなさを感じる。
尤も、彼女にそういう意図は一切なく実際のところ、お気楽に何も考えていないだけである。人とは平和な方がいいなぁ、という事なかれ主義の表れ。意外にも面倒くさがりでもある。何も期待されない末っ子として育ったおかげか基本的に野心などとは無縁で穏やかに過ごせればそれでいいと考えているようだ。
しかし、大抵のことに興味が無いというのも事実である。基本的に物にも人にも執着せず、私物であっても欲しいと言われればその場で渡すし、人が離れて行っても追うことは無い。来る者拒まない代わりに去る者に対しても一切の執着を見せない。やはりその本質は恐ろしく冷たいのかもしれない。
他者に興味が無いゆえの中身のない優しさが彼女のデフォルトである。
幼少から何不自由なく育ったが故の執着の無さか。欲しいものは次の瞬間には与えられていたため、欲しいもののために努力するという経験が彼女には欠けていたようにも思える。
ただし、現在は同い年の婚約者に酷くご執心で、彼女にとって人生で最初の執着とも言える。
婚約者のこととなると、普段の穏やかな余裕はなりを潜め、いささか切羽詰まったような印象を受ける。
婚約者が害されようものなら、彼女は加害者を地の果てまで追いかけるだろう。現状、その婚約者が彼女の執着心の全てを一手に担っているとも。
→
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
