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上記のように決して性格がいいとは言えない彼だが、年長者たる余裕故なのか若い頃よりは幾らか丸くなったのだという。
若かりし頃は、他人からの言動は全て攻撃とみなすような最悪の陰キャであった。人との交流の一切を嫌い、魔法生物とだけ関わるようなそんな人物だったという。
昔の彼を知る人物からすれば、今の彼であっても驚くべき進歩を遂げたとの事。
大戦以降教職に着いたことが彼の性格を強制するのに一役買ったということだろう。しかしまだまだ改善の余地あり。
【魔法道具】
アンティークの砂時計
深緑に緻密な金細工が彫り込まれた見るからに高級そうな逸品。内部には黒い砂が使われており、サイズは15分のものとやや大きめ。授業中小テストの時間を計るためにも使用することがあるという。
【担当教科】召喚術
【サンプルボイス】
「……ワタシの授業では、君たちが期待するような危険や、高揚感とは無縁であることをまず述べておきましょう。ワタシが君たちに教授するのは、魔物を呼び出し、従える術に他なりませんが、平時たるこの世に於いて、危険な生物との対峙は最早無用の産物であり、君たちが態々深淵に踏み入る必要も皆無と呼べるでしょう。……尤も、君たちが真に召喚術の何たるかを理解し、その神秘に触れるというのであれば……その限りでは、ありませんが……。この中にその見込みのある生徒はいないようですね。実に嘆かわしいことですが。……さて。無駄話はこのくらいにいたしましょう。Time is money……。悪戯に時を浪費するのは愚か者のすることです。そこ、見えていますよ。早く教本の第278頁を開いて」
「……そういえば、まだ名乗っておりませんでしたね。ワタシは、テンペスト。……厄災、或いは混乱の意の……不吉な、言葉です。テンペスト教授と……そう、呼びなさい……。ファーストネームは……君たちが、知る必要は……無いでしょう」
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