嫌よ嫌よもなんたらと言いますが。 ( 黒橙 )

やっぱりおかしいのはお前！ ページ9

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は･･･？




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向「す、き、って･･･それ･･･」


目「もちろんレ ンア イのほうね、」

「そうじゃなきゃヤ らねぇし、まずヤ りたいとも思わねぇから」


向「ちょっ ちょちょちょ、！！」






俺の気持ちなんかお構いなしに

もう一度唇を重ねようとしてくるその整った顔を突っぱねた。






目「･･･なに」


向「おっ、おかしぃて！！？」


目「？ なにが」


向「お前も俺もオトコやん！？雄やん！？」

「っヤ るヤ らへんどうのこうのの前に、男同士はさすがにあかんやろっ･･･！」






はァ、と大きなため息が吐き出される。





じっと見つめ合うのも変な気がして、･･･いや、耐えられへんくて、思わず斜め下に逸らしてしまった。









目「そんなの俺が決めることじゃん？」






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くぃ



長い指で持ち上げられた顎。





嫌でも視線がじわり、混じり合う。








目「オンナだろうがオトコだろうが、俺が好きって決めたら好きなんだよ」

「キスしてぇって思ったらするし、ヤ りてぇって思ったらヤ る」


向「ッ･･･そ、んなの、っ」








はむっ はむっ


何度も啄むようにキスが落とされていく。








向「ぅ、待っ ぁ 」





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そんまま溶かされてまいそうやった。






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脳みそも、骨の髄までも、ぜんぶ 全部。








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目「ま、要はさ、康 二くんを俺に惚れさせればいいって話デショ？」









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いつの間に流れとったのか、俺の頬を濡らす涙の粒。




人差し指で絡めとって フフッと笑う。









目「任せて、俺そういうの結構得意だから」









コ イツはなんでよりによって俺を選んだんやろか？




なんで俺が、こんな目に？






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目「･･･見てて？すぐ虜になるよ、」






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