嫌よ嫌よもなんたらと言いますが。 ( 黒橙 )

アオハル･･･だよな･･･？ ページ21

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深「じゃな！康 二！」

「直帰だからって寄り道して帰んなよ〜？」







ひら り、手を振ったふっかさんが遠ざかっていく姿。


ぽつんとひとり残されたのは東京駅前。




ぼーーーっとしとるうち

気づけばこっちに帰ってきとった。




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あ･･･れ･･･？






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スマホの着信履歴を

じぃっと 穴があくんちゃうかってほど見返してみる。




昨日、俺がアイツを好きやと言ってからものの数秒で一方的に切られたのは明確に覚えとる。





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･･･ ･･･ なんでなん？？









ガラ ゴロ




ガラ ゴロ








重たいスーツケースを引きずるように転がし、


"空車" の文字が表示された、近くに停まっとった黒のタクシーの助手席の窓をノックした。






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･･･おかしい






絶対おかしいって！！！？







やって、フツー両想いって分かったわけやからさ？



嬉しい とか マジか とか。



喜びの反応くらい見せてくれてもええわけやん！？







俺を惚れさせるだとか


すぐ虜になるだとか






散々言うておいて！？





その･･･あの･･･は、ハ ジメ テまで奪っといてアレか！？


やっぱ遊びでした〜！！言うんか！？！







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向「虚しすぎる･･･」








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我が家に着いた途端、ベッドに直行。



辛気臭く枕に真正面から突っ伏した。






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もしも遊び･･･やったら･･･？







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そしたらこの気持ちにどう向き合って、整理つけたらええの？







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目 黒のことずっっと考えてまう自分にものっそい腹立つけど、しゃあなし。





やってこんなにも好きなんやもん。




気づいてしまったねんもん、








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その日は結局 目 黒からの音沙汰は無く。




俺からすんのもなんやちゃうかなって。









柄にもなくあの古い目覚まし時計は辞めにして




明日はスマホのアラーム機能を使って起きてみることにした。







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