嫌よ嫌よもなんたらと言いますが。 ( 黒橙 )

れんめぐろ ページ2

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目「こ〜ぉ〜じくんっ」


向「･･･んやねん、」


目「ふはっ まーたひとりでメシ食ってんの？(笑)」


向「うっさいどっか行けアホ近寄んな」






昼休憩中、他部署のくせしてなにかと俺に構ってくるとこもイヤ。





目「隣いい？」






ほんでいっしょにメシ食う奴なんて他にもぎょうさんおるはずやのに。



いちばんに俺に声掛けてくんのも、イヤ。






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目「ま。嫌って言っても座るけど？」







あ〜あ〜

そのキ ラッキ ラ ス マ イル。




どんだけの女のコ達が騙されてきたんやろーなーぁ？えぇ？








目「･･･うまそーなもん食ってんじゃん、」


向「うあっ！ちょ、卵焼き取んなっ･･･！」


目「ン、うっわうっま」

「康 二くんってひとり暮らしだっけ？コ レ手作り？」



ペロッと親指を舐めるそのむかつく姿を横目に

残りのおかずを一気にたいらげる。




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目「あれ？無視？冷たくねぇ？」

「俺ひとりで喋ってる痛い奴みたいじゃん(笑)」




･･･なんで俺にそんな構うん？



お荷物社員に同情してる俺、かっけぇ〜〜しびれる〜〜！



とでも思うてるんやろ？どうせ？





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向「実際ひとりでベ ラッベ ラ喋っとるやんけ、」


目「･･･は？」






向「俺に声掛けへんといて」

「ほんまに嫌やから」





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そんないつものくだらんやり取りをした日の夜。








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嫌で嫌で仕方のないこの目 黒に






"ハ ジ メテ" を奪われてしまうことを






この時の俺はまだ知る由もなかった。





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