キム社長と秘書３

感謝 ページ33

JN「おかえり。いい休みだったかい」


NJ「ああ。よかったよ」





JN「へぇよかったわけね。なに、二人で仲良くご出勤？」






『専務ご迷惑おかけしました。これどうぞ』




JN「お土産？へぇ〜エンドア島へ。
　 へぇ〜二人でねぇ。それはそれは優雅に旅行へねぇ」




休んだ翌日 朝からジンに嫌味を言われた。





NJ「急に休んだのは悪かったよ」


『私も一週間もすみませんでした』



JN「そうだよAさんはわかってたからいいけど、

　お前は夜中に突然明日休むってひどくない？」



NJ「でも、なんとかなったんだろ」



JN「なんとかしたんだよ、俺一人で。

　ジョンくんはあっちの会社から呼ばれて行っちゃうし。」



まったく‥と愚痴が始まってしまった。

俺の代わりに予定をこなしたらしい。





『ジョンさん秘書として決まったんですかね』



JN「みたいだね。また連絡あると思うけど」



NJ「俺の聞いてた話と違うんだが」



JN「そうだっけ？」



NJ「とぼけるな。二人して俺を騙しただろう」




Aさんは戻ってこないに違いないと言って

　ジョンくんと二人で俺を不安にさせたんだ。





JN「騙したなんて人聞きの悪いこと言わないでほしいな。

　 ただ俺達は、いかにAさんがお前に困っていて

　 いかにミン社長がかっこいいかを言っただけだよ」





NJ「そうやって俺を焦らす魂胆だったんだろ」




JN「お前が最近イライラしてて、みんな怖がってたんだ。

　 いつまでもウジウジしてるしさ」




NJ「ウジウジはしていない」




JN「してたよ。Aちゃん会いたい〜やめないで〜

　 って思ってるくせに、クールなフリしてさ。

　お前は本当にAさんがいないと全然機能しないな」




『フフフ』


NJ「笑うな」






JN「結果オーライだったわけでしょ。

　むしろ感謝してほしいくらいだよ。」



NJ「結果オーライ‥なのか」



JN「仲良く旅行に行ってきたんだね。ようやくか」



NJ「ようやくとはなんだ」



JN「早くくっつかないかとずーっと待ってたの。

　二人ともね、素直じゃないから」




ずーっと

そうか ジンは気づいてたのか


だからいつも、勘違いだ、確かめろと言っていたんだな



俺はやっぱり鈍いんだな。




JN「まぁ仲良くてなによりだよ」




親友には、感謝だ。

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