キム社長と秘書３

嘘 ページ28

フフフと楽しそうに笑ってる。




NJ「ミン社長から声がかかっていたんだろう」



『いえ？ただの噂です。私は声かけられてないですよ』




なんだ


そうだったのか‥‥てっきりそうだと思い込んでいた。






『普通に元同僚として食事には行きましたけど

　別にそれだけです』





元同僚‥‥‥恋仲ではないということか

そう捉えていいのか




『付き合ってるとか噂もされましたけど、

　ユンギさんとはそういうんじゃないんです』




欲しい答えが返ってきた。





急に心が晴れてくるのがわかる。

俺はこんなにもこのことを気にしていたんだな。







『というか、専務とお話してないんですか？』



NJ「ジンと？なにがだ」




『休んですぐ電話がかかってきたので、

　勉強会やいろいろで少しリフレッシュしますって

　一週間ご迷惑おかけしますって話したんですけど』




NJ「電話はかけたが出なかったと言っていたが」




『いえ、１度目で出ましたけど？』




どういうことなのか

よくわからないんだが






『それに、ジョンさんのことも専務に話しましたよ』



ジョンくんのこと？

俺の全く知らない話が続いてる





『ジョンさんを、ユンギさんの秘書にどうかと

　専務からの電話で伝えたんです』


NJ「ん？」



『ジョンさんも乗り気だったので、ユンギさんにも伝えて、
話が進んでるはずですけど』




NJ「‥‥‥どういうことだ」



『え 社長何も聞いてないんですか』



NJ「俺が聞いたのは、Aさんがミン社長の方へ

　行くかもしれないと 電話も出ないし

　もう来ないかもと言われて‥‥」




『‥‥‥社長それって』





NJ「騙されたのか俺は」




『ですかね？フフフ』





NJ「あいつら‥」






なんてことだ。



ジンは嘘をついていたわけだ。




しかもジョンくんも。




あの二人‥許すわけにはいかないな。

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