キム社長と秘書３

誠心誠意 ページ27

やっぱり彼女には、伝わっていない。

俺はいつも言葉に配慮が足りないんだと思う。




思ってることは、誠心誠意伝えるしかないということか。







NJ「辞めてほしくない。だから、きた」



『本当にその確認できたんですか』



NJ「ああ」



『じゃあそう言ってください。
　辞めてもいいように聞こえます』



NJ「そういうつもりはないんだが‥‥」




『一週間休んで、必要ないと思われてたらと不安でした』




そんな不安を感じていたなんて


一週間 いなくてどれだけ弱っていたか。







NJ「必要ないなんてことは絶対にない。

　 いつも本当によくやってくれて感謝してる」




『‥こんなときに褒めるのはズルいですよ』




NJ「本心だ。伝わってないようだから言っている」




『‥はい』



NJ「今日一日、ジョンくんに手伝ってもらった。

　 もちろん彼は秘書として十分足りる人材だよ。

　 でも、Aさんがやはり必要だ」



『‥‥そうですか』





まだ下を向いて、笑顔になってくれない。





NJ「細かい気配りを、いつもしてくれていた。
　
　 ネクタイを選ぶのも、ボタンを付け替えるのも

　 俺が足りないことを全部補ってくれてる」



『世話好きなだけですよ』



NJ「あなたにしかできない」




『そうでしょうか』




NJ「珈琲の味も、昼の弁当も、もうなくてはならない」




『すごく褒めてくれるんですね今日は』




NJ「いないと困る。伝わってないのなら、ちゃんと言う。

　 これからもいてほしい。」
　



『ありがとうございます‥‥伝わりました』








やっと、いつもの笑顔が見られた。



よかった



これからも仕事をしてくれるつもりだ。






NJ「ミン社長の方は、よかったのか」



『はい？』




NJ「いや、俺が口を挟むことではないかもしれないが」




『もしかして、私がミン社長につくって噂 お聞きに？』



NJ「ああ。そんな話を聞いたから、もしかしてと」



『フフフ』

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