キム社長と秘書３

訪問 ページ25

勢いで来てしまったが

家にそもそもいるんだろうか。



家の前まで来たものの、急に不安になってきた。



電話を入れてみたが、出なかった。





まさか あの社長とまた一緒なんだろうか。


　


この間 出くわしたときのことが蘇る。



家の前を一緒に歩いていた


あのあと、部屋へ行ったんだろうか。




この一週間、どうしていたんだろう。





不安は尽きないが、きっとここで帰ったら後悔する。














『‥え？社長？』




ドアを開けた彼女はものすごく驚いた顔をしていた。






NJ「急に来てすまない。電話はしたんだが」



『え？すみません電話‥見てなかった』




NJ「少しいいか」



『‥はい。中入りますか』




よかった


一人らしい。







なんだかひさしぶりに感じるAさんの家




『食事はまだですか？今作ったところなんで、食べます？』



NJ「‥すまない。食事をしに来たわけじゃないんだが」



『せっかくなので食べてください。冷めちゃうし』








正直話すらできないんじゃないかと思っていたので


普通に食事をさせてくれることにほっとした。









いつものおいしい食事



おそらく自分用に作った量を俺に分けてくれたらしいが


１人分なことにもほっとしていた。










『片付だけしちゃいますね』



NJ「ああ すまない」











なにをどう話したらいいのか


珍しく緊張してしまって、話せなかった。





　
『終わりました。珈琲どうぞ』







　

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