キム社長と秘書３

後悔 ページ24

JN「ジョンくんは、うちで働けるの？」




「はい。僕はいいですよ」




JN「じゃあ、手続きしなきゃね」




NJ「待て Aさんが来たら困るだろ」






Aさんは一週間の休みをとっただけだ


そう言ったじゃないか





JN「来なかったら？穴を開けられないよ」





わかってる。


秘書が突然いなくなれば、どれだけ困るのか




なのに俺は、なんとでもなると言ってしまった。






ジョンくんがいれば、仕事はある程度回る。


俺のことも理解してくれて、信頼できる。




それでいいのかもしれない。







「社長 髭剃りました？最近」


NJ「‥‥‥」





「剃りましょうか」


NJ「いい 自分でやる」




俺がいつまでもこんなんだからいけないんだ。

自分のことは自分でやらなきゃいけない。






NJ「ネクタイネクタイ‥」



「商談ですね」




“あの社長はいつも青だから、かぶらないようにこの色で”


“オシャレな社長なので、カジュアルなこれはどうですか”




Aさんなら、今日はなんて言うんだろう


ネクタイ１つにも、笑顔でやってくれていた。








「このジャケット、ボタンすごいですね」



NJ「なにがだ」




「特殊な付け方してますね。ガチガチに縫い付けてある」


　

そうだ


Aさんが前に全部縫い付け直してくれた。







いなくなると、どれだけ彼女の存在が大きいのかよくわかる










JN「今さら慌ててもねぇ」



「あと１日ですね。来るんですかね」





あと１日で、彼女の言っていた一週間は終わる。










NJ「今日夜の会食 キャンセルできるか」



JN「できるんじゃない？ねえ」



「できると思いますよ。予定がありますか？」




NJ「ああ、まぁ。自分でキャンセルしておく」





相手方に連絡して、後日改めてということにしてもらった。







NJ「俺はもう帰る」




JN「おつかれ〜頑張って」








俺はある場所に向かった。



大事なことを伝えるために。

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