キム社長と秘書３

来ない ページ23

NJ「‥珈琲」



「はい。こちらに置きますね」





NJ「あ いや。そっちのテーブルに置いてくれ」






俺が飲みながら仕事をすると思って出してくれたんだろう。

ジョンくんは、不思議な顔をしている。






「ソファで飲むんですか」


NJ「ああ 落ち着いてから飲む。

　適度に休憩をとることも、効率を上げることになる」



「そうですか！驚きました」





ソファに移り、気分を落ち着けよう。




懐かしい。ジョンくんの珈琲はこんな感じだったな。
　

正直俺が淹れたほうが上手い。






NJ「珈琲は自分でいれるよ」


「そうですか、承知しました」





Aさんの珈琲は絶品だった。






でも、彼女はいない。








「社長 お昼はどうしますか」



NJ「なんでもいい任せる」



「前は曜日で決めてましたよね、今は？」



NJ「特に決めていない」



JN「弁当があったもんね」



「弁当？」


NJ「余計なことを言うな」




　

気付けばソファの向かいにどかっと座っていた。




JN「毎日のように愛妻？いや愛しの秘書の手作り弁当が

　 あるんだよ」



「へぇあのAさんのですか？すごい」




JN「昼だけじゃないんだよ。
　
　 夜は彼女の家で手料理を食べてるんだよ」




「え？家ですか？付き合ってるんですか？」




NJ「そういうのではない」





JN「そこまでしてくれる秘書なのにね。

　 お前のせいで来なくなっちゃったじゃん」




NJ「休みをとっただけだ」



JN「一週間って。あり得ないでしょ。夏季休暇でもないし

　 こんな時期に突然。もう来ないかもよ」




「Aさん、辞めるんですかね」






やめてくれ




俺だってその可能性が否定できないと薄々思っていたのに。






JN「俺電話したんだけどさ、出ないの」



「へぇそれは心配ですね」



JN「ミン社長のとこかもね」



「あの優しくて頼りがいのあるって噂の」



JN「そう、気配りのできる人らしいよ

　 Aさんも優しい人がいいだろうね」





とりあえずこれ以上えぐるのはやめてくれ。

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