キム社長と秘書３

翌朝 ページ1

あの状況で

ああなってしまうのは ある意味 不可抗力だった。




酔ってたから送るしかなかったし


寝室まで連れてきたのもほっておけないからで


キスもむこうから強引にされたし


もっかい もっかいと 求めてくるだろ


俺だって強いがかなり飲んでるし












頭では言い訳がたくさん浮かぶがスッキリしない。







あの夜の出来事に 自分の行動に

理由を探しては 落ち込む。







あんなこと シラフだったらできなかった。




感情にまかせて

男女なんだから そんなものなのか






俺は Aさんが欲しいと思った





彼女がそうしてほしいと願うなら


抱かない選択肢はなかった。






だけれど、一夜の関係



流れでもっただけの体の関係




そういうことになるんだろうか。












あの夜は結局 彼女を抱きしめて朝まで眠った。



翌日は休みで

何も考えず朝まで泊まらせてもらった。





朝 先に起きたのは俺だった。





目の前に何も纏わず眠っている愛しい人




なんてことをしてしまったという不安で


ハッキリと目覚めた。





とりあえず下着くらいつけないと情けない。







ゴソゴソ動いていたら Aさんも目を覚ました。





　『‥‥あ おはようございます』




NJ「ああ おはよう」








『‥すみませんでした。昨日はご迷惑をおかけしました』





どこまで覚えてるのか



布団で体を隠して


下着をつけながら 冷静にそう言われた。




慌てないということは 何をしたのかは理解してるはずだ






裸で目を覚ますこの状況でも

丁寧に謝るんだな





NJ「‥いや」




ここでなんと言うのが正解なんだろうか







『飲み過ぎました。本当にすみません』


NJ「いや 俺も飲ませたから」





あれは酒のせいだと


そう言いたいのか









長居するのも迷惑だろうと


服を着て、部屋を出て帰ってきた。
















『おはようございます』





休み明け


出勤してきた彼女は



いつも通りだった。







NJ「ああ」






俺もいつも通りにした。

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