検索窓
今日:71 hit、昨日:65 hit、合計:70,865 hit

帰省 ページ19

JM「ただいま」





実家に帰るのはかなり久しぶり。



Aさんと付き合い始めてから、初めて帰省する。







父も母も喜んで迎えてくれた。








「どうしたんだめったに顔出さないのに」






父に聞かれても適当に返事をして

なんとなく何も考えず、ぼーっと時間を過ごした。






「なにかあった?」






食事を終えて休憩してる俺に


母はそっと尋ねてきた。






JM「なにって うーん まぁ」



「元気ないから」



JM「ちょっとね 何も考えずに休みたくて」





母は何かを悟ったように、俺の向かいに座った。






「相変わらず聞こえるのよね」



JM「ああ なんだろうねこの能力。」




「私も父さんに言われた時は信じられなかったわよ」






父にも同じ能力があったと聞いていたけど、

二人の若い頃の話はあまりよく知らない。



付き合ってしばらくしたらなくなった、と聞いただけ。







JM「母さんは、父さんと一緒にいるの、辛くなかった?」



「そうねぇ。まぁ聞かれたくないこともあるしね。

 最初は戸惑ったわよ」







JM「いつ消えたの?」



「ちょうど付き合って1年くらいたってからね」




JM「なんで?なにすれば消えるの?わからない?」



「そうねぇ 私もハッキリとは‥」



JM「そうなんだ。俺は‥全然消えそうにないんだよ。

  今、心底嫌になってるよ」




「‥恋人ができたの?」





JM「‥まぁ」




そうなのって 嬉しそうな母を見てると

俺はまだまだ心配されてるんだなって

急にこどもに戻った気がする。






「恋人の嫌なことが聞こえたの?

 汚い心の声とか」




JM「そんなのは聞こえないよ」






「じゃあ、なにがつらい?」



JM「‥傷つけちゃうこと かな」






話してるうちに、自分でも納得した。



そうか 俺はAさんが傷つくのがつらいんだ。




あんなにまっすぐ好きってぶつかってくれた人を

俺が傷つけてしまうことが怖い。






俺が守りたいのに

幸せにしたいのに

一緒にいたいのに




俺が苦しめてしまってる。









「それでも一緒にいたい相手かどうかじゃない?」




母の言葉に、ハッとさせられた。




それでも一緒に




心の声が聞こえても

それでも一緒にいたい相手




俺にとってAさんは?


Aさんにとって俺は?



そういう存在なんだろうか。

父と→←苦悩



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (267 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
652人がお気に入り
設定タグ:JIMIN , bts , ジミン
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ごまきち(プロフ) - 凛さん» ありがとうございます☺かわいかったですか?😯笑嬉しいです。 (2月7日 22時) (レス) id: 21909090ca (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 完結おめでとうございます✨JMかわいかったぁぁぁ🙈ごまきちさんの書くヒロインちゃん相変わらずさっぱりしてて好きです。また次回作もお邪魔させて下さい🙈 (2月7日 8時) (レス) id: f825413662 (このIDを非表示/違反報告)
ごまきち(プロフ) - りぃさん» ありがとうございます✨温かいお言葉‥‥同じことを感じてる人がいると思うと元気でますね (2月3日 20時) (レス) id: 9ff86c632c (このIDを非表示/違反報告)
りぃ(プロフ) - 完結お疲れ様でした!今回も本当に良かったッッ!!素直さって大事、伝えるって大事!!…私もソレ観てます、、しかも結構楽しみにしてる自分が居る(笑)全然駄文じゃないです、めちゃ共感☆ 寒さ厳しく…お体大切にお過ごし下さいm(_ _)m (2月2日 21時) (レス) @page37 id: ec20f9f1b8 (このIDを非表示/違反報告)
ごまきち(プロフ) - さなさん» ありがとうございます☺共感いただけて嬉しい。火曜日楽しみにしばらく生きてきましょう😁 (2月2日 5時) (レス) @page37 id: 9ff86c632c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ごまきち | 作成日時:2024年1月2日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。