聞こえる男【JM】２

最悪の結果 ページ15

『‥ん‥』




『‥っ、あ』





『‥っ‥は』






途切れ途切れに漏れ聞こえるその声に

どんどん理性がなくなっていく。




初めて触れる 柔らかい部分


服の中にまで触れたのは初めてだった





〘‥ん‥どうしよう〙





戸惑いの声





〘‥は‥あたまが‥ぼーっとする〙




感じてるってとっていい？





〘‥‥こんな‥ジミンくん‥‥いいのかな〙





いいんだよ

はやく 俺のものに



はやく







〘‥久しぶりすぎて‥大丈夫かな‥〙




　















『ジミンくん‥？』




彼女の服を全て取り去ろうとした寸前だった。









JM「ごめん」







手を離すしかできなかった。








『どしたの？』





JM「いや ごめん」





『いいよ？』






JM「‥いや ごめん どうかしてた」




『え なんで』



JM「ごめん 勝手に。帰るわ今日は」



『‥どしたの？なにかあったの今日』




JM「なんでもないよ」





『なんでもなくないじゃん』








なんでこんな時に こんなことが聞こえるんだよ






俺の能力なんなんだよ


いらねぇよ







『ごめんわたしなにか‥言ったのかな』



JM「‥勝手に聞こえてるだけだから」



『‥ごめん‥え いやな気持ちなんてないけど‥

　何か言ったのかな』








JM「ごめん。昔の人がちらついた」




黙ってるのがしんどくて、言ってしまった。






『え なにか‥言った？ごめんそんなつもり‥』



JM「久しぶり‥なんだよね思い出すよね」




『そんなことない‥別に思い出さないよ昔のことだし』




JM「思い出すでしょ。今もいるんだから」



『なにが？』




JM「そっくりなんでしよ、ミンさんと」




『‥‥‥‥』










しまった


と思ったけど、もういいやと思った




後で後悔するんだろうか




でももう嫌なんだよ








『‥なんで‥私言ってないよね』





JM「聞こえるんだよ」





『‥なんで‥そんな‥』









最悪だ

最悪の結果を招いたのは俺なんだろう





でももうどうしたらいいのか

わからなかった

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