聞こえる男【JM】２

その先 ページ2

JM「帰りますか？」



『あーうん』





仕事場でも、あまり周りに隠すこと無く

帰り際に声をかけるようになった。






あいつ チョンは苦い顔して俺達を見てたけど、

最近はあまりまとわりついてこなくなった。





周りの男たちには、めちゃくちゃ羨ましがられてる。






JM「先待ってる」




『うん すぐ行くね』






可愛い。


今日も可愛い。



そして、この可愛い人は俺だけのものだなんて。





みんなの知らないAさんを俺だけが知っている

それがすごい自信になっている。




　

『おまたせ』



JM「おつかれさまです」





今日も二人で歩く帰り道。





この帰り道が俺達の結びついたきっかけなんだよな。






JM「おやすみ」


『‥うん』




今日も帰り際にはハグして別れる。



一瞬で、なんて気を遣わなくなった。





〘今日も大好きだー〙






心の声は今日も温かくて、俺を好きだと伝えてくれる。






JM「好きだよ」


『フフ うん』




JM「じゃ、また明日」







すべてが順調‥？






でもまだ、部屋に上がって‥‥はいけない。





俺から言うべき？


でもその先に進むにはいろんな覚悟がいる。


俺だけじゃなくて、Aさんにもいるはず。






Aさんもそのあたりはわかってるから、

何も言ってこないんだと思う。






付き合う時に、スキンシップは無理って言ったしね。





Aさんは‥‥そういうことしたくないのかな。


これまで恋愛もしてきただろうし。



ちゃんと聞いたこともないけど。

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