躊躇い ページ36
普通のデートをして
普通の恋人みたいなことして。
とても幸せだ。
本当に俺は普通の人間になったみたいだ。
Aさんも楽しそうにしてる。
JM「すっかり真っ暗だね。日が短いね」
『はぁ 楽しかった。ありがとね』
家の前まで送って1日のデートはおしまい。
今日も一瞬のハグならいいかな。
なんて考える俺をよそに、なんかさっきから
少し言葉が少ない。
JM「どしたの？なんかあんま喋らないけど」
『あーうん』
疲れたかな。
それか、もしかして1日なんのスキンシップもなかったこと
嫌だったとか。
JM「疲れた？」
『ううんすごく楽しかったよ』
JM「‥ごめんねデートなのに手も繋がなくて」
『いいよ』
この間は勢いで抱きついてくれたし
俺も思わず抱きしめたりしたけど
そう毎回勢いでしていいものか。
JM「‥あのさ 少し触れてもいい？」
立ち止まってそう聞くと、にっこり笑ってくれた。
そっと手をとってみると
寒空の下 冷えた手に気付いた。
JM「手冷た。大丈夫？寒かったね」
『ううん。もともとこんなもんだよ』
触れるとわかる体温に もっと早く気づきたかった。
やっぱり触れたいけど、ずーっと触れるわけにいかない。
『温かい。落ち着く』
JM「うん」
〘好きだよ〙
心の声に安心した。
〘でもな〙
聞こえてしまった。
これ以上聞いちゃいけない。
咄嗟に体を離してしまった。
『ごめんなに』
JM「ごめんなんか 嫌だった？」
『え 私なんか思ってた？無意識だった』
JM「え いや ごめん 勝手に聞こえてくるものだから
それについて俺は何も言えないよ」
『でも明らかに今離れたじゃん。聞こえたんだよね
聞こえたんなら隠されても嫌だし』
JM「‥ごめん。なんか ハグしたら
少しためらうような声が聞こえたから」
『‥‥そう だったんだ』
これだから 聞こえるとろくな事がない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 820人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ごまきち(プロフ) - michimimiさん» ありがとうございます☺鋭いっ (12月30日 11時) (
レス) id: 3ef5eff40b (このIDを非表示/違反報告)
michimimi(プロフ) - いつも楽しみに読ませてもらってます！ありがとうございます！ライバルその�，里△箸蓮⊂�し前にチラっと書いてあったその�△里△諒�かな〜って、ワクワクです！ (12月29日 22時) (レス) @page49 id: b5b022bd18 (このIDを非表示/違反報告)
ごまきち(プロフ) - あこさん» ありがとうございます☺楽しみにしていただけて感謝です(≧▽≦) (12月24日 21時) (レス) id: 9ff86c632c (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - 更新ありがとうございます🍀毎回二人のもどかしい気持ちをドキドキしながら楽しんでます(*^^*)続きを楽しみにしていますね😊 (12月22日 11時) (レス) @page37 id: c61c62757d (このIDを非表示/違反報告)
ごまきち(プロフ) - Mさん» ハグううう笑。キュンとしてもらえたら嬉しいです😁 (12月19日 5時) (レス) id: 9ff86c632c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ごまきち
| 作成日時：2023年12月8日 5時
