衝動 ページ25
『ありがとう。結局いつもここまで送ってくれてごめんね』
JM「いえ。そんなのは当然です」
アパートのエントランスまであと少し。
いつもならこのへんでじゃあねって去っていく場所。
『‥‥』
なんか黙ったな。
JM「どうかしました？」
『ううん』
何かを考えてるよな。
表情が暗い。
JM「なにか気になることあった？」
『そうじゃないよ』
普通はここで おやすみって
キスの一つでもして、帰って行くんだろうな。
それか、部屋上がってく？とか。
そういう展開もあるんだろ。
そういう期待を持たせないでいる俺は
ほんとに残酷なことをしてるのかもしれない。
JM「ごめんね。ほんと送るだけで」
『ううん。ありがと』
それでも何もできなくて、背中を向けて別れた。
怒ってるかな。
そろそろ愛想つかされるのかな。
『ねぇー』
JM「ん？」
声がした。
エントランスへ入りかけてるAさんが
こっちを振り返って呼びかけてる。
『大好きー』
JM「‥‥‥」
『ほんとはさみしーい』
『好きよ。今日も。おやすみー』
Aさんから発せられるその声は
俺の心にまっすぐズドンッて届いてきて
俺の心の壁は 今度こそ崩れ落ちた気がした。
『‥っ』
思わず駆け寄って 思いきり抱きしめた。
『‥///あ』
JM「なんなんだよもう」
可愛くて愛おしくて
いろんなことが吹き飛んだ。
抱きしめたくて 抑えられなかった。
心の声が聞こえる
〘どうしよう〙
〘嬉しい‥〙
〘大好き〙
俺はズルい。
今 嬉しいなって思ってしまった。
可愛い声が聞こえて、もっと強く抱きしめた。
JM「‥ごめん‥勝手で」
『ううん‥‥こういうのは、大丈夫なの？』
JM「ほんとは大丈夫じゃないです」
『‥そっか』
JM「でも、それでも抱きしめたくなりました」
〘幸せすぎて泣きそう〙
そんなに漏れてくると
俺はどんどん欲張りなってしまう。
JM「ごめんなさい。おやすみなさい」
これ以上は聞かないように、体を離した。
『うん。元気出た。ありがとうね。おやすみ』
やってしまった。
自分でも自分の衝動に驚いた。
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ごまきち(プロフ) - michimimiさん» ありがとうございます☺鋭いっ (12月30日 11時) (
レス) id: 3ef5eff40b (このIDを非表示/違反報告)
michimimi(プロフ) - いつも楽しみに読ませてもらってます！ありがとうございます！ライバルその�，里△箸蓮⊂�し前にチラっと書いてあったその�△里△諒�かな〜って、ワクワクです！ (12月29日 22時) (レス) @page49 id: b5b022bd18 (このIDを非表示/違反報告)
ごまきち(プロフ) - あこさん» ありがとうございます☺楽しみにしていただけて感謝です(≧▽≦) (12月24日 21時) (レス) id: 9ff86c632c (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - 更新ありがとうございます🍀毎回二人のもどかしい気持ちをドキドキしながら楽しんでます(*^^*)続きを楽しみにしていますね😊 (12月22日 11時) (レス) @page37 id: c61c62757d (このIDを非表示/違反報告)
ごまきち(プロフ) - Mさん» ハグううう笑。キュンとしてもらえたら嬉しいです😁 (12月19日 5時) (レス) id: 9ff86c632c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ごまきち
| 作成日時：2023年12月8日 5時
