できない女【JK】

談笑 ページ10

昨日は最高だった‥‥



チョンくんの照れた顔が見られて

恥ずかしがるチョンくんと‥‥




ああ 最低だな私。









休憩しに、コーヒーを入れに行ってきたときに

聞こえてきたのはあまり知らない男性職員たちの談笑。




あ あっちの課の人たちか。








「Aさんいいよな。仕事はできるし性格いいし。」



「今日のグリーンのシャツ オシャレですよね」



「絶対に男いますよ。あんな色気出ないですよ普通」



「服とかかっちりしてるのになんで色気あるんでしょうね」



「あれだよ、フェロモンってやつ」





私より上司もいれば、年下の後輩も混じってる。



ああ私の話なのか。いやだな。


いま出ていけば気まずい。





まぁ聞こえないふりして帰るか。









は チョンくんがいる。









話はしてないけど、輪の中に彼がいるのがわかった。




変なこと言われてたらショックだからやめてよ。





「一回でいいからお願いしたいっすね」



「言うなよ笑‥でもすごいだろうな」



「無理無理お前らじゃ」








ゲスい話してるわ。



ええ無理ですよ。






だって私 できないから。








JK「あのやめませんか こういう話 会社だし」




「ハハハ真面目〜」



「まぁ確かに聞かれたら完全にセクハラですよね」



周りもチョンくんの言葉に少しずつ口ごもってる。






「でもいい女だろ。男なら一度くらい抱きたいって」




JK「失礼ですよ。真面目に仕事してる人なのに」




「ハハハ確かに。お前の言う通りだよ」














みんなが立ち上がり始めたので、私は慌てて帰ってきた。







まだドキドキしてる。





チョンくん 庇ってくれたのかな。




そういう話が嫌な人なのかな。





それでも、すごく嬉しかった。








なに。ほんとにいい子じゃん。

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