できない女【JK】

したい ページ36

『ちょっ‥せめて歩いて』




結局 寝たふりと、帰らないと駄々をこねて

Aさんと一緒に降りた。




実際足はふらふらでまっすぐ歩けない。




肩をもってくれるAさんに寄りかかって、

部屋までなんとかたどり着いた。






部屋の中へ入ると全身の力が抜けた。



その場にへたり込んで、このまま眠れそう。








『もう‥どうすんの‥‥』




Aさんの困り果てた声が聞こえてきたけど


聞こえないふり。





なんかパタパタと動いてる音がする。




Aさんの家なんだ。



ゆっくり見たいけど起き上がれそうにない。






『ね、せめてベッドで寝て』




耳元で声が聞こえる。


ベッド行っていいんだ






『起きて。ここじゃダメだから。ほら、はい』





腕を引っ張られたので、

それに任せて寝室へ連れてってもらった。




『はい、ここで寝ていいから』






ドサッとベッドに倒れ込んだ。




でも手だけは離さなかった。




『ちょっと‥手』




強引に引っ張って俺の上に倒した。





『なにやってんの離して』




JK「やだ」





『寝なさいよ』




JK「一緒に寝て」




『‥‥だから‥わかってる？』




JK「わかってない」






わかってるよ。

酔ってるけど、ちゃんと意識はしっかりしてる。





もういいじゃん。



部屋まで来ちゃったんだし


ベッドだし


いま俺の上で捕まえられてるんだし






JK「‥離れたくない」




『酔いすぎ。あとで後悔するよ』





JK「しない」





『こないだみたいになるよ』





JK「Aさんは、嫌？」





『嫌とかじゃなくて‥』





JK「俺とはできない？」





『‥‥できない と思う』





JK「こないだはしてくれたじゃん」




『あれは別に‥』



JK「最後までしなきゃいいの？入れるのはダメなんだよね」





『‥‥』





JK「Aさんの嫌なことはしない」



『‥でも』





JK「キスしたい だめ？」




俺を見下ろすその可愛い唇に、チュッとキスをした。





『もう‥してるじゃん‥』




JK「我慢できなかった」








やっぱり この人とのキスは特別だ。



夢中で何度も唇を重ねてしまう。





唇が触れるだけで、この人をめちゃくちゃにしたいって

そんな欲がむくむくと湧いてきて


俺の下半身はもう抑えがきかなくなってる。




明日後悔するのかな。

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