できない女【JK】

いい女 ページ3

JN「じゃあ、リーダーお互いに頑張ろうね」




肩をポンッとして、笑顔で去っていった。





ソクジンと話すとき、会社にいて唯一私が気を抜く瞬間だ。







自分のデスクに戻れば、また仕事に没頭する。





少しは責任も増えて、周りに気もつかいながら、

今日も仕事をこなしていく。






できる女






そうなのかもしれない。







会社での私は、そう思われている。







「今日も帰りははやいね」




『あ はい』





退勤前に上司に聞かれた。




「仕事はきっちりやってるからさすがだよ」



『いえ とんでもないです』




「退勤後はなにか予定があるの」




『‥ええ まぁ』





「そうか 気をつけて」







向こうの方では、デートなんだよってひそひそ話が聞こえる。





そう思われてる。


わかっててめんどくさいから否定もしない。









「せんぱーい 彼氏ですよね」







後輩の女の子。



いつも親しげに話してくれる子も一応いる。







『フフフ 秘密』





え〜教えてくださいよ〜


なんて声を聞かながら、今日も退勤をする。






先輩キレイだなぁ



彼氏いるんだよね〜



そりゃいるでしょ




いいなぁ



毎晩彼氏とかな



色気あるよな



なかなかあんないい女いないよ





そんな話がされてるのもわかってる。





いい女か。





彼氏ね



彼氏。





いるわけないでしょ。

観察→←できる女

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す