マイナス10kgの恋【YG】

目撃 ページ8

YG「63kg‥‥」




毎日 体重計の写真を送ってもらってる。

なんでこんな変わらないかな。



本当に家系なのか？痩せにくい体質ってやつか。





いつもは早めに帰るんだけど、なんとなく気になって
あいつのとこ寄ってくことにした。





誰もいないな。

一人で残業かよ。





『ふぅー』







YG「おつか‥‥」




声かけようとしたその時、引き出しの中から何かゴソゴソ出したのが見えた。








おいおいおい



菓子食ってんのかよ








YG「おい」





『‥っひ』




YG「菓子は聞いてねえんだけど」




『ごめんなさい‥』







いやそんな悲しそうな顔されてもな。







YG「菓子はダメって話したよな。わかってただろ」




『はい。わかってます』




YG「なんで食べた？まさか、いつも食べてた？」




『‥ごめんなさい昨日も』








驚きとショックで、ちょっと冷静に言えそうにない。





YG「一緒に考えて納得して始めたんじゃなかったのかよ。
　 お前にとってはこの仕事はそんなもんか。
　 だったらやんなくていいわ。」





『違います‥わかってました。私も、私も、本気で‥』




YG「じゃなんで菓子食ってんの」




『ごめんなさい』






YG「食べ物制限すんの、つらい？無理か？」




『昼間は全然耐えられるんです。
　仕事して、人目もあって、気を張ってるので。

　でも、夕方みんな帰って、一息ついた時に、無性に食べた
　くて食べたくて‥‥我慢できませんでした。

　ごめんなさい。私のワガママです。』




YG「‥‥どうするかな」





『‥すみません』




YG「ちょっと、考えさせて。とりあえず今日は帰る」








はぁ。





こんなことで怒ってる俺は



多分ちっせぇ男なんだろうな。






なんていうか、一緒にやってきたつもりだったのが

ちょっと裏切られたみたいで、ショックだったんだよ。

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