マイナス10kgの恋【YG】 (ページ49)

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ジンクスページ49

YG「暗くなったな」

『１日あっという間でした』

散々遊んではしゃいで、大満足って顔してんな。

俺もなんだかんだ楽しかったな。

こんなとこ来るなんて一生ないかと思ったけど

こいつとなら何やっても楽しいし

やってあげたくなる。

相当惚れ込んでるなと自分でも驚くよ。

YG「最後はこれでいいんだよな」

『はいっお願いします』

Aが最後に乗りたいって言ってたのが観覧車。

高いとこがあんま得意じゃない俺にとっては

人生で２度目？小さい頃乗って以来だ。

『怖いですか？』

YG「まぁな」

『大丈夫ですよ。私がついてますから』

YG「それが一番心配だわ笑」

二人で狭い箱に乗り込んで、ゆっくりゆっくり上っていく。

『わぁぁキレイ』

YG「よく見えるな」

『ああっち側にタワーが見えるんだ!』

YG「お前っ立って動くなよ」

『すみません笑』

『でも、ほんとに夢の１日でした』

YG「そうか。楽しかったか？」

『はい。すっごくすっごく楽しかったです。
　ユンギさんのおかげで夢が叶いました』

YG「大げさだな。俺は一緒に来ただけだし」

『でもそもそも痩せてなかったら、デートなんてできなかったし、自分なんてって思ってましたから。』

YG「まぁ痩せてちょっとは堂々とするようにはなったな」

『ユンギさんと仕事して、はっきり体重のこととか向き合わせてくれて、ずっと変わらずに優しく接してくれて‥

ユンギさんだったから、ここまで頑張れたし、
こんなに幸せな時間をもらえたんです』

YG「‥ふぅん」

外の景色を見ながら話すAが

あまりに可愛すぎて、直視しないように聞いてしまう。

『ユンギさんのこと好きになってよかったです』

YG「こっちこれるか」

『えなんでですか』

YG「いいから」

『ユンギさんの隣ですか立っていいんですか』

YG「俺は動けねえんだよなんでもいいから早くしろ」

『はい‥揺れますけど』

YG「知ってるかここのジンクス」

『初デートでくると結ばれるってやつですか』

YG「おお。んで、観覧車」

『それ知らないです』

YG「こっちむけ」

顔を近づけると、気づいたみたいで目を閉じた。

可愛くて大事で守りたくて

どうしようもなく気持ちが溢れてくる。

YG「てっぺんでキスしたら別れないらしいぞ」

『‥‥ずっとしててください』