マイナス10kgの恋【YG】 (ページ44)

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告白からのページ44

『‥‥‥』

　

YG「‥‥‥」

告白してからの

この沈黙はなんだ。

Aの体を起こしてやると、

潤んだ目で俺を見た。

やりすぎたか。

そっと、肩に手を添えて、怖がらせないように話した。

YG「‥急で困るか」

『すみません‥えもっかい言ってもらえませんか』

YG「聞いてなかったのかよ」

『聞いてましたけど‥ちょっと信じられない言葉が』

YG「好きだって言ってんの」

『誰のことが』

YG「お前のことが」

『正気ですか』

YG「正気だよ当たり前だろ」

『罰ゲームですか』

YG「お前それよく言うな。なんだよ罰ゲームって」

『え言ってましたっけ』

YG「星文堂にも好きだって言われたんだろ」

『私のこと‥そんな二人もなんてあり得ないですよね』

YG「あり得るだろ」

『ええええ』

YG「そろそろ信じろよ。
　俺だってけっこう勇気いってんだよこの状況。」

『‥‥こんなこと私のデブ人生ではあり得なくて

　すみませんどうしていいのかわかんないです』

そこまで混乱するとは思ってなかったけど。

ずっと涙目になってるし。

こいつなりに、答えようとしてるんだよな。

　

YG「お前の気持ち教えて」

『‥‥はいわかってますけど。どうしたらいいんですか』

YG「お前の思うそのまんまを話して」

『‥』

YG「いいよ。話せるまで待つから」

『‥‥ちょっと整理できてないですけど』

YG「いいよゆっくりで」

少し黙って俯いたあと、ポツポツと話し始めた。

『ユンギさんと一緒にいるのがすごく楽しくて、
　ご飯食べるのが楽しみで、毎日あっという間で』

『痩せて可愛いっで少しでも思われたくて頑張って』

『で、３ヶ月たって、10kgは達成したんだけど、
　終わるの嫌だなって思ってて』

YG「‥そうか」

『星文堂さんとはそういう気持ちにならなくて』

『でも、私なんかがユンギさんを男の人として意識したら
　すごく図々気がして勘違いしちゃいけないと思って』

『でも、ユンギさんといると、ドキドキして
　嬉しくて幸せで自分が女の子になったみたいで』

YG「‥おー」

『こんなことになっても、可愛く答えることとかできないし何が正解かわかんないですし、私なんかがって思えて』

YG「そうか」

『でも、つまりわたしは‥‥』