マイナス10kgの恋【YG】

背中 ページ40

星文堂と並んで歩くのを見た翌日



仕事してるあいつはやけにきれいに見えた。





なんでだろうな。



恋してんのか。






いい男だもんな。



イケメンだし、モテるし、会話も上手らしいし、


多分ちゃんとあいつのことリードして


ちゃんと気持ち伝えて 大事にするんだろうな





俺は３ヶ月一緒にいて、あいつに何をしてやれたんだろう。






優しい言葉も キレイになったなとも


大事に思ってる気持ちも 何も伝えられなかった。







情けない。









HS「どしたの 暗くない？」




NJ「提案出したし、楽になったはずだろ」




YG「別に‥何もないけど」












HS「そういえばAちゃんさっきいたよね」



NJ「俺も見かけたよ。すごく痩せてキレイになったよな」



HS「俺も思った。可愛いよね〜。 モテるみたいだし。
　 ユンギとられないようにしないと」

　

NJ「そうだ企画終わってからも迎えに行ってたしな」






YG「もう行かないよ」







HS「えーそうなの？企画のためだけだったの？」



NJ「だからそんな落ち込んでるのか」




YG「‥もうつなぎとめる理由がないだろ」







HS「‥なに やっぱ好きなんじゃん」




YG「‥‥」




NJ「理由は、好きだから でいいんじゃないのか？」




YG「‥そうなんだけどな」









HS「何やってんの。迎えに行きなよ。」



YG「昨日は大丈夫って言われたんだよ」




HS「迎え大丈夫って？もう来ないでって？」





YG「わかんねぇ。おとといに、明日は大丈夫ですって」




NJ「明日はってことは、そのあとはわからないだろ。
　 今日は来てって思ってるかもだろ」





HS「ちゃんとはっきりさせなきゃ。ほら」






まぁな。


逃げるなんて情けない。



ちゃんと向き合って話そう。そうだ。






二人に背中を押されて、

いつものように、むこうのフロアへ迎えに行った。















　

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