マイナス10kgの恋【YG】 (ページ38)

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提案は無事完成し、提出した。

あとはプレゼンの日に説明するだけ。

３ヶ月が終わった。

俺たちの企画は終りを迎えた。

毎日一緒に帰って、あいつの家で飯食って、

運動して、ストレッチして

そんな日課は、この先どうするのか。

考えないようにしてたけど、そろそろ話さなきゃいけない。

YG「おつかれ」

６時。

いつものように、迎えに行った。

『おつかれさまです』

いつものようにカバンもってパタパタとやって来る姿にほっとする。

YG「帰るか」

『はい』

帰り道を歩きながら、１日あったことを話したりして、

こんな時間もすごく楽しい。

『今日ご飯どうしようかな。朝準備できてなくて』

YG「あのさ」

やっぱ話さなきゃいけない。

YG「企画終わったからさ、食事はもう自由でもいいぞ。」

『え‥』

YG「制限しなくても、好きに食っていいだろ」

『でも、そしたらまた太りますよね』

YG「まぁ、でもほどほどでいいんじゃねえの。
　今までほどストイックに減らさなくてもいいし」

『うーん‥たしかに続けられませんね』

YG「そうか‥」

ずっと続けられないそうだ。そうなんだよな。

『ユンギさんはどう思います？』

YG「なにが俺？」

『もっと続けたほうがいいですか。ダイエット』

YG「お前の好きにしたら」

『え』

YG「別にBMIも肥満じゃなくなったし、

　やめてもいいと思うけど」

これ以上痩せてほしいわけじゃないし。

本人の気持ちが一番大事だろ。

健康で元気ならそれでいい。

どんな見た目でも関係ないから。

『‥わかりました。ちょっと考えてみます』

YG「そうか」

『食事、ユンギさんも同じメニューで付き合わせてますもんね。食事代も‥‥すみません』

YG「そんなのは別にいいよ。俺も健康になったしな。
　俺の分まで悪かったよな。」

『‥‥もうやめていいんですね』

　
YG「‥‥そうだな」

俺の分まで作る理由がもうないな。

もうやめなきゃいけないか。

毎日家に行くのもおかしいよな。

YG「今日は帰るわ。お前も久々ゆっくりしたいだろ。」

顔色を見るのが怖かった。

ほっとされてたらショックだから。

俺は卑怯だ。

あいつの顔をちゃんと見ず、途中で別れた。